ゼロから始める福岡東京ダブル生活

Yuki Shichiku
4 min readDec 25, 2018

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1年半前の7月頃、福岡に来てからすぐ、20代のIT業界の人が集まる会というものに友達0人だった僕はすぐに年齢詐称をして(当時31歳)その会に参加した。その会はゆるく継続し、飲み会や真面目な会をたまにやったりしながらじわじわと人数を増やし今日に至る。

そして今日はそのメンバーの何人かでクリスマスパーティを私の部屋でやるという、世の中の人から見たらまぁリア充なイベントを開催した。実際はクリスマスに鍋を囲み、ケーキを買い(食べ忘れたので事後に一人で食べた)、酒を飲み、なんでもない話をするというものだった。とても楽しかったのでまたやりたい。

新潟出身で大学から東京に行き、社会人含めて14年過ごした東京を離れ、単身福岡に来た身としてはこういう長く続いている新しい関係っていうのはとてもありがたいものである。

福岡に来た理由も前職である仮想通貨取引所の経営をCTOとして任されたから来たわけで、今は各省庁とのやりとりを終え撤退するという形を迎え、その後色々あってフィリピンに移住したりもしたけど退職した。

しかし戻ってきたのは福岡の自宅であって、新潟や東京へ戻ったりはしていない。

特に福岡に仕事があったわけではないし、縁もゆかりもない福岡にこうして残る理由といえば「飯がうまい、家賃が安い、(付き合えたりするわけじゃないけど)女の子がかわいい」みたいな人間として過ごす上では良いかもしれないが、僕の今の状況のように東京の仕事が大半の場合は仕事の都合という理由で東京に帰るべきなんじゃないかと思う。

実際一緒に仕事をさせてもらっているマネックスの松本社長とかに「なんで福岡なの?」と聞かれたらにっこり笑って「ご、ご飯が美味いからwww」としか言えない。嫁かせめて彼女でも居たら都合がつくのだが、あいにくそういった関係の方はまだ居ない。

福岡にはそういった住みたくなる魅力がある。今の所、東京にあるイベントに気軽に行けないくらいの制約があったりするが、興味のある勉強会に行けなくても誰かが補完してくれるという文化が出来上がっているのでそれほど不自由していない。

最近の生活は仕事で東京に行き、友達の家やドミトリーを借りながら(東京にある外国人向けドミトリーは面白いのでまたどこかで日記に書きたい)転々と過ごし、仕事のアポで色々キャッチアップしながら毎度毎度「なんで東京に居ないんですか」という質問を受けながら今の福岡とのダブル生活をしているわけである。

誤解のないように言っておくと、福岡での生活はメリハリを付けるためのものでもあって、東京にいる間は人に会うという予定で埋め尽くし、福岡にいる間は会いたくても会えない人のほうが多くなるので自宅に籠もって作業や研究をじっくりやれるという文字通り良い棲み分けがうまく行っている。

飯がうまいってのもまたどこかで紹介したいが、今日のクリスマスパーティは大体8人くらいがうちに来たけど72平米ほどある結構な広さなので全く問題なく収容できる。リビングが20畳あって、他に2部屋あり寝室と書斎として使っている。

東京でこの広さを今の家賃で過ごすには僕はまだ貧乏すぎるわけだが、福岡ではこれが簡単にできてしまう。別に郊外に住んでいるわけでも無いのにだ。郊外と言えば大学の頃郊外に住む人達の社会学的な内容で論文を書いたことがあるのだが、これは東京都心への依存があってこそのものだったと思う。

これが電車で2駅(歩いても30分)くらいに渋谷規模の若者が集まる街(天神)があり、朝近くまで飲んだとしてもタクシーで2000円もしないで(忘れた)帰れてしまう。大体歩くけど。

そういう遊びやすさに加えてスタートアップシティだとかそういうはたらく人をピックアップするような雰囲気が福岡市を中心に蔓延しているので、今日の集まりで来ていたIT業界の人達とかはやはり仕事を楽しんでいるし、活気がある。そういう人との出会いや街の働きやすさ、過ごしやすさが僕を福岡に留めているのだろう。

そんなブラックホール現象とまで呼ばれる福岡に居着いてしまった私だが、なんとかまぁ色んな縁で繋がっていて、東京の友達とも普通に毎月会うし、会っても懐かしい感じがしないという人も東京には多いだろうと思う。

これはダブル生活がうまく行っているんだと思うし、この日記や各SNSで僕の元気な姿をチラチラ見てもらえているうちはこのペースでやっていこうと思う。

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Written by Yuki Shichiku

紫竹佑騎と申します。しちくゆうきと読みます。79と表記したりします。

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