コモディティ化するエンジニアという職業
今日はエンジニアフレンドリーシティ福岡フェスティバル(長い)に参加した。暗号屋はエンジニアフレンドリーシティの賛同企業にも名前を連ねていて、福岡がエンジニアに優しい街になってくれるのは歓迎している
エンジニアに優しい街、サイトを見る限り「エンジニアが集まる、活躍する、成長する街」ってなんのことなのか若干迷走している気がしなくもないが、そういう雰囲気を作ろうとしてくれているのは有り難い。しかし実際なにしてくれてるんだっけ?っていうのはまだわからないし、もっと福岡のエンジニアがみんな集まって、こんなエンジニアが考えたさいきょうの福岡にしようぜっていうデカいミーティングをやったりと一部の人で盛り上げるのではなく他人事にならない感じでやったらいいんジャマイカ。知らんけど。
聞いてた講演の中でもいろいろエモい話が聞けて学びがあった。Google の方の円周率の話は人としての多様性のこととか、エンジニアという生態系みたいな話が聞けたり、最後の実業家がゼロからコード覚えてKPI取ったり機械学習して自身の事業をDXしていく話が聞けた。
話を聞いて帰り際思ったのが、エンジニアリングみたいなスキルが今の世の中コモディティ化(他と差別化しにくくなる事みたいな意味)しているということだ。
プログラミングスクールも乱立したり、小中学校などでプログラミング学習が広く一般化していくのは良いが、それってみんながみんなエンジニアになるわけではなく、ピアノを情操教育だって言って練習していた子が全員ピアニストになるわけでないのと同じで何かになりたい、表現したい人だけがなるきっかけづくりに過ぎない気がしている。
エンジニアやプログラミングがコモディティ化してくると、やはりプログラミング “言語” と言われるだけあって、日本における英語にすごく似てきているとも感じた。エンジニアがコモディティ化してくると、プログラミングが出来るだけでは駄目で、それ以外のスキルが無いとこの先生きのこれない世界になってきている。英語を話せるだけではアメリカで仕事が出来ない。
これも今日の円周率ギネス記録出す話にあったのだけど、GCP のような何かを作りたい人がそのやりたいことに併せてリソースを簡単に借りれるような世の中になってとても良いものだなと感じた。昔はスパコンを使って計算していた円周率のギネス記録も、(値段は張るけど) クラウドを利用することで(値段は張るけど)気軽にスパコン並のリソースを借りれるのはすごいことだと思う。
エンジニアってどこからが駆け出しで、どこからがエンジニアなのかどうかっていう話はどうでも良くて、僕にはすでに事業を行っている実業家の方がゼロからエンジニアリングを覚えてDXし、事業を大きくしていく為に試行錯誤している人のほうがよりエンジニアらしいなと感じてしまった。もう何回この記事でエンジニアって書いただろうか。エンジニアってなんだ。ゲシュタルト崩壊してきた。
最近見積もりをしていて思ったのだが、もう日本のエンジニアよりベトナムみたいなエンジニア達のほうがお金もかかるし上流で、日本のエンジニアの大半はいつの間にかオフショア化してしまっていると感じた。もちろんそうじゃない人も沢山いるが、これはちょっと怖い。
ただやっぱりIT人材は足りてないと思う。でもITだけ出来る人材みたいな人が大量にできたところで、あんまり意味がなさそうということが言いたい。しかし人類総IT人材化みたいなことが起こって、誰しもが自分の身近な仕事でITを使いこなしてサクッと自動化してしまうみたいな世界になるのは難しい。みんなの意識を本とかメディアとか使って地道に変えていくしか無い。そういう意味で、落合(陽一)とかは偉いよなぁといつも思う。
出来ることからコツコツと。明日からまた頑張りましょう💪